こんにちは。けあむすび編集部です。
入院中の付き添い・他院受診・退院サポートとは?サービス内容や費用、利用の流れを解説をしていきます。

介護を必要とする家族が入院すると、「付き添いは必要?」「家族が対応できないときはどうすればいい?」「退院後の生活はどうなるの?」と不安を感じる方は多いでしょう。
特に認知症のある方や、一人暮らしの高齢者の場合、入院中の見守りや退院後の生活支援について悩むケースも少なくありません。
この記事では、入院中の付き添いや他院受診、退院サポートとはどのような支援なのか、介護保険が利用できる範囲や自費サービスで依頼できる内容、費用の目安、退院後の生活に向けた準備についてわかりやすく解説します。
- 要介護者が入院したとき家族が抱えやすい悩み
- 入院中の付き添いに介護保険は使える?
- 入院中の付き添い・退院サポートはどんなときに利用される?
- 自費サービスでできる入院中の付き添い・退院サポート
- 退院サポートとは?退院後の生活に向けて必要な準備
- 入院中の付き添い・退院サポートの費用相場
- 入院中の付き添い・退院サポートによくある質問
- まとめ
要介護者が入院したとき家族が抱えやすい悩み

要介護者の入院は、ご本人だけでなく家族の生活にも大きな影響を与えます。
まずは、入院中の付き添いや退院後のサポートなど、家族が直面するさまざまな課題について確認しましょう。
入院中の付き添いは必要?
病院では看護師などの医療スタッフが中心となってケアを行いますが、患者の状態によっては、病院からご家族へ付き添いや見守りへの協力をお願いされることがあります。
病院から付き添いを求められるのは、主に医療行為ではない日常生活の介助が必要な場合や、患者の安全確保が難しい場合です。
例えば次のようなケースが挙げられます。
手術の前後や容体急変時
手術直後などで容体の急変が予測される時間帯や、医師からの重要な説明(術後説明や今後の治療方針)がある場合には、家族の同席を求められることがあります。
認知症やせん妄による安全確保
入院中や治療中に徘徊や転倒・転落のリスクが高い場合や、点滴や医療チューブを自分で抜いてしまう恐れがある場合には、見守りを求められることがあります。
コミュニケーションのサポート
耳が遠い高齢者や、言語障がい・知的障がいがある方など、医療従事者との意思疎通に不安がある場合、正確な症状の伝達や医師からの説明を理解するために家族の同席が必要とされることがあります。
しかし、病院から付き添いや見守りへの協力を求められた場合に、家族が必ず付き添えるとは限りません。家族だけでのサポートが難しい場合は、病状や状態について医師や看護師と相談することが大切です。状況に応じて、付き添いに対応する外部サービスも検討しましょう。
入院付き添いによる家族の負担
入院中の付き添いは、家族にとって決して小さな負担ではありません。長時間の拘束や睡眠不足、仕事への影響などにより、心身に大きな負担が生じます。
仕事や家事、育児との両立が難しい
付き添いが必要になるとまとまった時間を要するため、仕事を休まなければならなかったり、家事や育児との両立が難しくなったりします。
特に、遠方の病院へ通う必要がある場合は、移動時間や交通費の負担も大きくなります。自宅近くの病院であっても、付き添いや身の回りのサポートを行うために一定の時間が必要です。
精神的な負担
患者本人の病状への不安や、急変・転倒への見守りが続くことで精神的な疲労が蓄積することがあります。また、睡眠不足や仕事・家事との両立による負担が重なり、介護疲れにつながる場合もあります。
経済的な負担
病院への交通費や付き添い中の食事代などの費用が発生するほか、仕事を休むことによる収入減少につながる場合があります。
退院後の生活に不安がある
介護が必要な家族が退院すると、入院前と同じ生活に戻れるとは限りません。病気やけがの影響により、これまでできていた家事や買い物、身の回りのことが難しくなる場合があります。退院後に無理のない生活を続けるためには、介護サービスの利用や住環境の整備など、早い段階から支援体制を整えることが大切です。
介護サービスの準備が必要
退院後も介護が必要な場合は、在宅生活を支えるための介護サービスを検討する必要があります。病状や身体機能の変化によっては、入院前には利用していなかったサービスや支援が必要になることもあります。退院後の生活を円滑に始めるためにも、早い段階から利用できるサービスについて確認しておくことが大切です。
住環境の見直しが必要
退院後の状態によっては、自宅での生活環境を見直す必要があります。病気やけがの影響で移動や立ち座りが難しくなり、入院前と同じように生活できない場合もあるでしょう。安全に生活を続けるためには、退院後の生活を見据えて住環境について検討しておくことが大切です。
家族だけで支え続けられるか不安
退院後も介護が必要な場合、家族の負担が大きくなることがあります。仕事や家事との両立が難しくなったり、介護が長期化したりすることで心身の負担が増すこともあるでしょう。家族だけで抱え込まず、介護サービスや地域の支援を活用しながら無理のない介護体制を整えることが大切です。
入院中の付き添いに介護保険は使える?

介護が必要な家族の入院が決まると、「介護保険を利用できるのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
結論からいうと、入院中の病院内での付き添いや介助に介護保険サービスを利用することは原則できません。
病院では看護師などの医療スタッフが必要なケアを行うことが前提となっているため、病院内での付き添いや見守りは介護保険の対象外とされています。
なぜ介護保険が使えないのか
介護保険は、介護が必要な方が住み慣れた地域や自宅で生活を続けられるよう支援する制度です。一方、入院中の看護や介助は医療保険制度のもとで病院が提供するため、病院内での付き添いや介助に介護保険サービスを利用することはできません。
介護保険で利用できるサービス
入院中は介護保険サービスを利用できませんが、退院後は訪問介護や訪問看護、訪問リハビリ、デイサービスのほか、福祉用具の貸与や住宅改修など、在宅生活を支えるさまざまな介護保険サービスを利用できます。
介護保険で利用できるサービスや主な対象者、費用の目安などについては、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
介護保険では利用できないサービス
介護保険の目的は「日常生活の支援」であり、病院内での介助は医療機関の責任範囲となるため、病院内での介助には原則として介護保険を利用できません。
以下のようなサービスは介護保険の対象外です。
- 入院時の荷物準備や同行
- 退院時の身の回りの整理や荷物の搬送
- 入院中の見守りや夜間帯の付き添い
なお、外来受診時の通院介助については、条件を満たす場合に介護保険サービス(訪問介護による通院等介助など)を利用できることがあります。ただし、入院中の院内付き添いとは扱いが異なるため、利用の可否はケアマネジャーや介護サービス事業所へ確認しましょう。原則として院内介助は介護保険の対象外であるため、こうした支援が必要な場合は、自費サービスの利用を検討する方法があります。
病院付き添いサービスで依頼できる内容や利用シーンについては、以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。
入院中の付き添い・退院サポートはどんなときに利用される?
入院中の付き添いや退院サポートは、家族だけで対応することが難しい場面で利用されています。ここでは、よくある利用シーンを紹介します。
認知症の家族の見守りが必要なとき
認知症のある方は、入院中に環境の変化から不安が強くなったり、病室を離れようとしたりすることがあります。家族が付き添えない時間帯に見守りを依頼することで、本人が落ち着いて過ごしやすくなります。
クラウドケアでも、認知症のある方の見守りや話し相手として付き添いサービスが利用されています。
遠方に住んでいて付き添えないとき
家族が遠方に住んでいる場合、頻繁に病院へ通うことが難しいケースがあります。移動時間や交通費の負担が大きく、仕事や家庭との両立が難しいことも少なくありません。
このような場合、病院での見守りや必要なサポートを依頼することで、家族の負担軽減につながります。
医師の説明や手術に同席してほしいとき
医師から治療方針や手術内容の説明を受ける際、家族が仕事などで立ち会えないことがあります。付き添いサービスを利用することで、医師からの説明への同席や、説明内容を家族へ伝えるサポートを依頼できます。
クラウドケアでも、医師説明への同席や手術当日の付き添いで利用されるケースがあります。
入院中に他院を受診するとき
入院中でも、専門的な検査や診療が必要な場合は、主治医の判断のもと他の医療機関(他院)を受診することがあります。
他院受診では、病院間の移動や受付、診察時の付き添い、医師からの説明への同席などが必要になることがあり、ご家族が対応を求められるケースも少なくありません。仕事や遠方に住んでいるなどの理由で付き添いが難しい場合は、病院へ相談したうえで、付き添いに対応する外部サービスを利用する方法もあります。
クラウドケアでも、他院受診時の付き添いや病院間の移動時のサポートなどで利用されています。
退院当日に家族が対応できないとき
退院日は荷物の整理や精算、移動の介助など、さまざまな対応が必要になります。しかし、仕事や家庭の事情で家族が付き添えない場合もあるでしょう。そのようなときは、病院から自宅までの付き添いや介護タクシーの手配、帰宅後の生活準備などを依頼することができます。
クラウドケアでも、退院時の付き添いや帰宅後の生活支援など、ご家族だけでは対応が難しい場面で利用されています。
家族の負担を軽減したいとき
付き添いが長期間続くと、仕事や家事、育児との両立が難しくなることがあります。必要な場面だけサービスを利用することで、家族の心身の負担を軽減しながら、無理のない介護体制を整えることができます。
家族の入院や退院支援では、「自分が頑張らなければ」と考えてしまう方も少なくありません。しかし、介護者自身が疲弊してしまうと、継続的な支援が難しくなります。必要に応じて医療ソーシャルワーカー(MSW)やケアマネジャー、民間の介護サービスなどを活用しながら、無理のない支援体制を整えることが大切です。
自費サービスでできる入院中の付き添い・退院サポート

介護保険で対応できない部分を補えるのが、自費サービスです。
自費サービスとは、介護保険を利用せずに提供される民間サービスのことで、利用者の状況や希望に応じて柔軟な支援を受けられます。
入院中に依頼できること
自費サービスでは、病院内での付き添いや家族の負担軽減を目的とした支援を依頼できます。
例えば、次のような支援があります。
- 見守りや話し相手
- 夜間帯の付き添い
- 洗濯物交換や買い物代行
- 医師説明への同席
- 手術当日の付き添い
介護保険では対応できない病院内での付き添いや長時間の見守りも依頼できるため、家族の負担軽減につながるでしょう。
退院時・退院後に依頼できること
退院時や退院後の生活支援にも、自費サービスを活用できます。
例えば、次のような支援があります。
- 介護タクシーによる移動支援
- 病院から自宅までの付き添い
- 荷解きや生活環境の整備
- 食事準備や買い物支援
- 見守りや安否確認
退院直後は体力が十分に回復していないことも多いため、必要に応じて自費サービスを利用することで、負担を軽減しながら在宅生活を始めやすくなります。
自費サービスは、入院中の付き添いや退院時の支援だけでなく、見守りや家事支援、外出同行など幅広い場面で利用できます。
介護保険外サービスで依頼できる内容や費用の目安については、こちらの記事で詳しく紹介しています。参考になれば幸いです。
退院サポートとは?退院後の生活に向けて必要な準備
退院サポートとは、要介護者や高齢者が退院後の生活へ円滑に移行できるよう、病院や地域の医療・介護関係者が連携して支援する仕組みです。
介護が必要な方であれば、退院後の生活に向けて医療ソーシャルワーカー(MSW)などと連携し、早めに介護保険サービスの手配や自宅の環境整備を進めることが重要です。在宅生活が難しい場合は、施設入所などの選択肢も含めて検討します。
退院サポートで行われる主な内容
退院後の生活に向けた準備は、主に次の3つのステップで進められます。
病院の相談窓口を活用する
まずは入院先の医療ソーシャルワーカー(MSW)や退院支援看護師に相談し、退院後の生活に向けたアドバイスや地域の支援機関との調整を行います。
介護保険の手続きとサービスの調整
退院後に必要な支援を受けられるよう、介護保険の手続きやサービスの調整を進めます。要介護認定を受けていない場合は申請を行い、ケアマネジャーと相談しながら本人の状態に合わせたサービスを検討します。例えば、訪問介護や訪問看護、訪問リハビリ 、デイサービス などの利用です。
また、退院前カンファレンスを活用し、本人や家族、病院スタッフ、ケアマネジャーなどの間で退院後の支援体制を共有しておくと、スムーズに在宅生活を始めやすくなります。
住環境の確認や福祉用具の準備
退院後に安心して生活を続けるためには、自宅の環境や必要な福祉用具を確認しておくことが大切です。
- 自宅内に段差はないか
- 手すりは必要か
- 電動ベッドや車椅子、歩行器などの福祉用具は必要か
などを事前に確認し、必要に応じて住宅改修や福祉用具のレンタルを検討しましょう。ケアマネジャーや医療ソーシャルワーカー(MSW)に相談しながら準備を進めることで、退院後の生活をスムーズに始めやすくなります。
入院中の付き添い・退院サポートの費用相場

入院中の付き添いや退院サポートを利用する際は、費用も気になるポイントです。
料金はサービス内容や利用時間、事業者によって異なりますが、介護保険が適用されない自費サービスの場合は全額自己負担となります。
事前に料金体系を確認し、必要な支援を選ぶことが大切です。
自費サービスの費用目安
自費サービスの料金は事業者や利用時間帯、サービス内容によって異なりますが、一般的には1時間あたり3,000~6,000円程度が目安です。見守りや付き添い、買い物代行、退院時の同行など、サービス内容や利用時間によって費用は変わります。また、夜間・早朝の利用や長時間の付き添いでは追加料金が発生する場合もあるでしょう。介護タクシーや買い物代行などを利用する際は別途費用が必要になるケースもあるため、事前に料金体系や見積もりを確認しておくと安心です。
費用を抑えるポイント
費用負担を抑えるためには、介護保険サービスと自費サービスを上手に組み合わせて利用することが大切です。介護保険で対応できる部分は公的サービスを活用し、入院中の付き添いや退院時の同行など、介護保険では対応できない部分のみ自費サービスを利用することで、必要な支援を受けながら費用を抑えやすくなります。
入院中の付き添いや退院サポートを検討する際は、事前に料金の目安を確認しておくと安心です。クラウドケアでは、利用時間や条件に応じた料金の目安を確認できる「料金シミュレーション」をご用意しています。入院中の見守りや付き添い、退院時の同行などを検討している方は、ぜひ料金の目安の確認にお役立てください。
入院中の付き添い・退院サポートによくある質問
入院の付き添いや退院サポートについて、よく寄せられる質問をご紹介します。
Q. 入院中でもサポートを依頼できますか?
A.原則として、入院中は介護保険サービスを利用できません。一方、自費サービスであれば、病院内での付き添いや見守りを依頼できる場合があります。また、重度訪問介護など一部の障害福祉サービスは、一定の条件を満たす場合に利用できることがあります。なお、病院によっては外部サービスの利用にルールが設けられているため、利用を希望する場合は事前に担当の看護師や医療ソーシャルワーカー(MSW)へ相談しましょう。
Q. 病院によって外部サービスの利用ルールは違いますか?
A. はい。外部サービスの利用ルールは病院によって異なります。病院ごとに外部事業者の利用可否や事前申請の有無、利用条件などが定められているため、利用を希望する場合は事前に病院へ確認しましょう。
Q. 要介護認定を受けていなくても介護保険サービスや自費サービスは利用できますか?
A. 介護保険サービスを利用するには、原則として要介護認定(要支援認定を含む)が必要です。ただし、自治体が実施する介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)や、要介護認定の申請中など、一定の条件を満たす場合は利用できることがあります。一方、自費サービスは、要介護認定の有無にかかわらず利用でき、必要に応じて柔軟な支援を受けられます。
Q. 入院中に夜間の付き添いも依頼できますか?
A. 入院中の夜間付き添いは、原則として介護保険サービスを利用できません。一方、自費サービス事業者であれば、入院中の夜間の見守りや付き添いに対応している場合があります。ただし、病院によって外部サービスの利用ルールは異なるため、利用を希望する場合は事前に医師や看護師、医療ソーシャルワーカー(MSW)へ確認しましょう。
Q. 退院当日の付き添いだけでも利用できますか?
A. はい。退院当日の付き添いのみに利用できるサービスもあります。介護保険サービスでは、病院から自宅までの移動介助などが対象となり、病院内での付き添いや退院手続きなどは原則対象外です。そのため、これらの支援が必要な場合は、自費サービスの利用を検討する必要があります。利用を希望する際は、事前にケアマネジャーやサービス事業者へ相談しましょう。
まとめ
介護が必要な家族の入院・退院は、ご家族にとって大きな負担となることがあります。
しかし、すべてを家族だけで担う必要はありません。介護保険サービスや自費サービスなどを上手に活用することで、無理のない支援体制を整えることができます。
特に病院内の付き添いや他院受診時の付き添い、退院当日の支援など、介護保険での対応が難しい場面では、自費サービスが役立ちます。
本人の状態や家族の状況に合わせて必要な支援を取り入れながら、無理なく介護を続けられる環境を整えていきましょう。
クラウドケアでは、病院内の付き添いや他院受診時の付き添い、見守り、医師説明への同席、退院時の付き添い、帰宅後の生活支援など、介護保険では対応が難しいサポートを提供しています。
一人ひとりの状況に合わせた支援を行っているため、「入院中の付き添いを頼める人がいない」「他院受診への付き添いが難しい」「退院後の生活が不安」といった場合にもご利用いただけます。
入院中の付き添いや他院受診への付き添い、退院後の生活支援でお困りの際は、クラウドケアへお気軽にご相談ください。
著者:けあむすび編集部
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