こんにちは、けあむすび編集部です。
今回は、お母さまの在宅介護のために介護保険外の自費訪問介護サービス「Crowd Care(クラウドケア)」を利用する佐藤さんにインタビューを行いました。
公的介護保険サービスと介護保険外サービスをどのように組み合わせているのか、また実際に利用してみた感想についてお話を伺いました。

【介護保険外の自費訪問介護サービス 利用事例 21】
- 母を想い、介護施設から在宅介護へ。公的介護保険と自費介護サービスを組み合わせることで見つけた心地よい介護
- 母と家族の生活を支える、自費介護の依頼内容
- 介護にゆとりをもたらした、クラウドケアの支え
- 仕事と介護を両立する方へのヒントとして
母を想い、介護施設から在宅介護へ。公的介護保険と自費介護サービスを組み合わせることで見つけた心地よい介護
ーー佐藤さんについて教えてください
母は現在、要介護5の認定を受けています。
私はフルタイムで働いており、仕事はシフト勤務です。
主人は単身赴任中のため、実家に通いながら主に私が介護を担っています。
姉と弟、妹にも協力してもらいながら、家族で支えている状況です。
母の介護がはじまったきっかけは、パーキンソン病を患ったことでした。
最初は要支援2から始まり、デイサービスや通所リハビリなども利用していましたが、転倒や入院を重ねるなかで介護度が上がっていきました。
一度、介護付き有料老人ホームに入居したこともありましたが、母は身体の不自由さがあっても意思疎通はしっかりできる状態だったため、食堂で一人で過ごす時間が長い様子を見て、家族としてつらくなってしまって。
職員の方々は、より介護度の高い方の対応に追われているように見え、母が十分にコミュニケーションを取れていないように感じました。そのため家族で話し合い、
「在宅で介護できるうちは自宅で支えよう」と決め、結果的に3か月で退去し、在宅介護へ切り替えました。
現在は、公的介護保険サービスの一つとして、小規模多機能型居宅介護を利用しています。
基本的には、火曜日の朝に施設へ行き、日曜日の朝に帰宅する流れで過ごしています。
日曜日は施設での宿泊がないため自宅で過ごし、月曜日は自宅でリハビリを受けたり、月に2回、訪問歯科に来ていただいたりしています。
小規模多機能型居宅介護は、デイサービス、ショートステイ、訪問介護の機能をあわせ持つサービスです。
母の状態や家族の状況に合っていたことに加え、今お世話になっている事業所の所長さんが、家族の状況や母への想いをとてもよく理解し、親身に考えてくださったこともあって、利用を決めました。
利用を始めてから、今でちょうど2年ほどになり、3年目に入っています。
公的な介護保険サービスとしては、先ほどの小規模多機能型居宅介護に加えて、在宅リハビリ、訪問歯科を利用しています。
小規模多機能型居宅介護を利用する前はデイサービスや通所リハビリも利用してきました。
介護が進むなかで、その時々で必要なサービスを使い、現在のかたちに落ち着いてきました。
ーー介護保険外の自費訪問介護サービスを利用するまでの経緯を教えてください。
もともとは父が母を自宅で見ていましたが、昨年5月に父が急逝し、状況が大きく変わりました。
父は母より高齢でしたし、母も意識がしっかりしている分、トイレ介助などを父にしてもらうことに抵抗がありました。私自身も仕事で泊まり勤務が多く、週末に必ず家にいられるわけではないため、家族だけでは手
が足りなくなり、自費のヘルパーをお願いする必要が出てきました。
特に困っていたのは、在宅で過ごす日の食事介助やトイレ介助でした。
小規模多機能を利用していたため、他の介護保険サービスは使えず、自費のヘルパーをお願いする必要がありました。
そこで近隣の訪問介護事業所に自費の利用を相談してみましたが、多くの事業所は介護保険内のサービスで手いっぱいの状況で、自費で対応してくれるところはごく限られていました。
それでも、できる限り母を自宅で支えてあげたいという思いが強く、「自費でもお願いしたい」と、さまざまな事業所やサービスに問い合わせをしたのを覚えています。
実際には、クラウドケアのほかにも、別の自費サービスや地域の事業所を利用したことがありました。ただ、事業所によっては担当者を選べなかったり、来てくださる方が頻繁に変わったりして、母も家族も落ち着かないことがありました。
やはり介護は人と人との関わりなので、相性の良し悪しはとても大きいと感じます。
そのため、継続して関わってくれる方のほうが、母にとっても家族にとっても安心できます。
そうしたなかでクラウドケアを見つけ、相性のよいヘルパーさんに定期的に来ていただけることがわかり、利用を続けるようになりました。

母と家族の生活を支える、自費介護の依頼内容
ーークラウドケアではどんなご依頼をされているのですか?
クラウドケアのヘルパーの方には、主に日曜日のお昼の時間帯と月曜日の朝の時間帯に来ていただいています。利用時間は、日曜日も月曜日もそれぞれ90分です。
日曜日は、母が小規模多機能で朝食を済ませて帰宅し、しばらく横になって休んだあとに、クラウドケアのヘルパーさんに来ていただく流れです。食事の介助や見守りをお願いしていて、家族だけで対応すると食事の準備や介助に追われ、自分たちの食事までなかなか手が回りません。
ヘルパーさんが来てくださることで、母に食事をしてもらいながら、私たちも少しほっとできる時間が持てるようになりました。母と話をしながら一緒にご飯を食べられるようになったのは、とてもうれしかったですね。
月曜日は、朝7時からクラウドケアのヘルパーさんに来ていただいています。
家族だけで介護を抱え込むのではなく、外部の方に定期的に入っていただくことで、母にとっても安心して過ごせる時間になっていると感じます。
また、クラウドケア以外にも訪問介護事業所に自費介護を依頼しており、日曜日の夜、月曜日の昼と夜、火曜日の朝にも来ていただいています。
こちらはクラウドケアを利用する前からお願いしていた事業所で、もともと来てくださっていたヘルパーさんのなかに、母が慣れていて安心して任せられる方がいるため、今も継続して利用しています。
費用面や、母と相性のよい方がいるかどうかを考えながら、サービスをうまく使い分けています。
お願いしている内容は、食事介助だけではありません。母への声かけや見守りも、大切な役割になっています。
誰かが定期的に来てくださることで、「今日はこの人が来るよ」と母にも伝えられて、生活に自然とメリハリが生まれます。
要介護5の状態では、家族一人で対応するのが難しい場面も多いため、誰かの目があることそのものが大きな安心につながっています。
介護にゆとりをもたらした、クラウドケアの支え
ーークラウドケアを利用してみていかがでしたか?
利用してよかったと感じるのは、まず安心感です。要介護5になると、家族一人で食事、トイレ、歯みがきなどを見続けるのは本当に大きな負担です。
自費介護のヘルパーさんが来てくださることで、介護を「一人で抱え込まなくていい」と思えるようになりました。万が一何かあったときも、人の目があるというだけで気持ちが全く違います。
また、クラウドケアのヘルパーさんは、母のことをきちんと見てくださる方が多い印象があります。
以前ほかのサービスを使った際には、母にも家族にも少し緊張感が残ることがあったのですが、クラウドケアでは相性のよい方と継続的に関わることができ、母も落ち着いて過ごせています。
母のペースを大切にしながら関わってくださるので、家族としてもお願いしやすいです。
運営面でも助かっています。やり取りはスマホで行っていて、基本的には定期依頼をしています。
スマホで完結するので負担が少ないです。介護をしていると自分の時間はほとんどなく、洗濯や準備などで一日が終わってしまうので、連絡や調整がスムーズなのは本当にありがたいですね。
はじめは「決して都心ではない地域で本当にマッチングするのかな」と不安もありましたが、素敵なヘルパーさんとマッチングできて助かっています。

仕事と介護を両立する方へのヒントとして
仕事と介護を両立する佐藤さんのお話からは、公的介護保険サービスだけでは支えきれない日常の負担を、介護保険外サービスがどのように補っているのかがよく伝わってきました。
近年、働きながら家族を介護するビジネスケアラーという言葉が注目されていますが、佐藤さんのように、仕事の責任を果たしながら、限られた時間のなかで介護を続けている方は少なくありません。
介護は、それぞれのご家庭の状況やご本人の状態によって、必要な支援のかたちが異なります。だからこそ「こういう選択肢もある」と知っておくことが、いざというときの助けになるはずです。今回のインタビューでは、仕事と介護の両立に向き合うビジネスケアラーの立場から、実際の工夫や悩みについて、参考になる貴重なお話をうかがいました。
(けあむすび編集部:高橋)