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グループホームに入居する母の外出付き添いとお話し相手を探して【介護保険外の自費介護サービス 利用事例⑥】

こんにちは、けあむすび編集部です。

 

今回はグループホームに入居するお母さまの「お散歩とお話し相手のサービス」を探し、介護保険外サービス「Crowd Care(クラウドケア)」を利用する森山さま(仮名)にインタビューを行いました。

グループホームに入居する母の外出付き添いとお話相手を探して【介護保険外の自費介護サービス 利用事例⑥】

グループホームに入居する母の外出付き添いとお話し相手を探して【介護保険外の自費介護サービス 利用事例⑥】

介護保険外の自費介護サービスの利用事例として、公的介護保険との使い分けや利用した感想をお聞きしました。

前回のインタビュー記事はコチラ▼

グループホームとは?公的介護保険と介護保険外の自費介護サービスの違いとは

グループホームとは、高齢者や障がいを持つ方が少人数で共同生活を送りながら、日常生活の支援や介護サービスを受けられる住まいの形態です。
自宅のような環境で生活することで、利用者の自立支援や社会参加を促し、安心感や充実感を提供することを目的としています。
主に認知症高齢者向けのグループホームと、障がい者向けのグループホームが存在します。

認知症高齢者向けのグループホームでは、専門スタッフと食事や掃除、健康管理を共同で行い、認知症の進行を緩和するための活動を行います。
障がい者向けの場合は、日常生活の支援や地域社会の中で自立を目指すサポートが中心です。

利用者は個々のニーズに応じた支援を受けながら、プライバシーが保たれる個室や共有スペースを利用できます。

各グループホームによって面会や外出・外泊などのルールがあり、居住者の状態によっても対応が変わります。

外出したいという母の要望に、柔軟に対応できる保険外の自費介護サービス

散歩中に、街並みや自然などの景色を会話をしながら楽しむお母さまとヘルパー

散歩中に、街並みや自然などの景色を会話をしながら楽しむお母さまとヘルパー

ーー森山さまについて教えてください。

 

母は認知症で、要介護度は1です。
外出や人と話すのが大好きで、最近まではいつでも外出可能なケアハウスに入居していたため、毎日のように一人で出かけていました。
歩いて20分、バスだと10分弱くらいで駅までいけるのですが、そこでよくお茶をしていましたね。
日常生活も基本的には一人でできますが、たまに洗濯したことを忘れてしまったり掃除が行き届かなかったりということはあります。

ケアハウスに入居している頃は、公的介護保険サービスとして訪問介護とデイサービスも利用していました。
公的介護保険の訪問介護では、毎朝20分来ていただいて服薬と家の掃除、その間のお話し相手になってほしいとお伝えしていました。
しかし、依頼をしていた時間よりも短い対応になることが多かったため、「掃除とお話し相手」を介護保険外の自費介護サービスで依頼していました。
自費介護サービスは不定期に60分でお願いしていました。

 

最近は、母がグループホームに引越しをしたので、掃除などの身の回りのことはホームの職員さんがしてくれています。
グループホームの利用で公的介護保険の単位は使い切っていますね。

グループホームはタクシーなどの送迎があれば大丈夫みたいなのですが、一人での外出が禁止されていて、これまで毎日のように外出していた母からすると、外出できないことにストレスを感じているようでした。
私もなるべく母の願いを叶えてあげたいので、週に数回母のところへ行き一緒に出かけたり、タクシーを手配したりしていますが、私が対応できないときには保険外の自費介護サービスを利用しています。

 

ーー介護保険外サービスを利用するまでの経緯を教えてください。

 

公的介護保険の訪問ヘルパーさんの対応に困ったことがきっかけですね。
先ほどと重複しちゃいますが、母がケアハウスにいる頃、公的介護保険の訪問介護のヘルパーさんへ服薬と掃除とお話し相手を頼んでいたにもかかわらず、次の利用者がいて時間がとれないのか、なかなか服薬以外をしてくれていなくて。
家に上がらずに玄関先だけの対応で帰ってしまうことがありました。
20分お願いしていたのですが、それよりも短い時間での対応だったので。
頼んでいる事業所に状況をお伝えしても、なかなか改善が見られず...。
それだったら、掃除とお話し相手をしてくれるサービスを探そうと思いました。

ケアマネジャーへ相談したところ、なるべくお金をかけない方法で探してくれたのか、社会福祉協議会のボランティアサービスを紹介してもらいました。
実際に社会福祉協議会へ相談しに行ったのですが、人手不足でボランティアサービスの利用はできませんでした。

そこで自分で介護保険外サービスを検索をして探したところクラウドケアを見つけ、依頼することにしました。
定期依頼の必要がなく、時間も60分から利用できたので助かりました。

ヘルパーと楽しそうに会話するお母さま

ヘルパーと楽しそうに会話するお母さま

 

ーークラウドケアではどんなご依頼をされているのですか?

 

ケアハウスにいたころは「掃除とお話し相手」を頼み、現在はグループホームに引越した関係で「お散歩とお話し相手」を頼んでいます。

最近の利用では、ヘルパーさんにグループホームまで来ていただいて、母と一緒にグループホームの近くをお散歩いただきました。
母は喫茶店でお茶をするのが好きなため、ヘルパーさんには事前にグループホーム近くの喫茶店やカフェの場所もお伝えしていました。
依頼した時間は60分です。

当日は母の要望も聞きながら、近くの駅にあるカフェまでお散歩して一緒にコーヒーを楽しんでいただいたみたいです。母も外出できて喜んでいました。

カフェでの休憩中も会話ははずみ、楽しい時間を過ごすお母さまとヘルパー

カフェでの休憩中も会話ははずみ、楽しい時間を過ごすお母さまとヘルパー

 

ーー公的介護保険サービスと介護保険外サービスの使い分けはどのようにされていますか?

 

お散歩や近くの喫茶店やカフェまでの付き添いは、公的介護保険サービスでは対応できないため、介護保険外の自費介護サービスを依頼しています。

ヘルパーさんがほんとうに丁寧な方で、報告にいつも心が温まります

ーークラウドケアを利用してみていかがでしたか?

 

繰り返しになりますけど、不定期で60分から頼めるというのは助かりますね。

あとは、マッチングするとヘルパーと直接メッセージでやりとりできるのも嬉しいです。
直接の方がやりとりが早くなりますし、どんなヘルパーさんがいらっしゃるのかというのは少し不安に思うこともあるのですが、これまでマッチングしてきた方は、どの方もメッセージの文面がとても丁寧で不安も軽減しました。

サービス終了後にヘルパーさんから母の様子をメッセージで教えていただけるのですが、母がこんな失敗しちゃったんだと思わないような報告をしてくれて。
心が温まる内容でいつも嬉しい気持ちになります。

 

介護保険外の自費介護サービスを活用し「60分の外出で心も身体もリフレッシュ」

今回は「グループホームに入居しても外出を楽しみたい」という要望を介護保険外の自費介護サービスで叶えた事例をお伝えしました。
私も当日のお散歩とカフェにも同行させていただきましたが、森山さまのお母さまが楽しそうにヘルパーさんとお話しされている様子が印象的でした。
お母さまもお散歩をして身体を動かせるのが嬉しいとおっしゃっていました。森山さまがおっしゃるようにお母さまはお話しが大好きな方で、いろいろなお話しをしてくれて私も楽しい時間でした。

 

今回ご紹介した「散歩や話し相手」以外にも、介護保険外の自費介護サービスなら、外出や余暇のニーズに柔軟に対応できます。

 

参考)介護ヘルパーの手を借りて、行けないと思っていた映画館へ!【介護保険外の自費介護サービス 利用事例②】

(聞き手:けあむすび編集部 高橋)

 

前回のインタビュー記事はコチラ▼