こんにちは、けあむすび編集部です。
今回は遠距離介護のお母さまの「通院付き添いサービス」を探し、介護保険外サービス「Crowd Care(クラウドケア)」を利用する伊藤さま(仮名)にインタビューを行いました。
遠距離介護における介護保険外の自費介護サービスの利用事例として、公的介護保険との使い分けや利用した感想をお聞きしました。
前回のインタビュー記事はコチラ▼
- 遠距離介護とは?
- グループホームに入居する母の通院付き添いサービスを探してみつけた保険外の自費介護サービス
- 海外に住んでいて、日本にいる親族の介護が必要な方にはぜひおすすめしたい
- 海外など遠距離の介護に柔軟に対応できる保険外の自費介護サービス
遠距離介護とは?
遠距離介護とは、介護が必要な親や家族が遠方に住んでおり、離れた場所からその介護を支援することを指します。
例えば、都市部に住む子どもが地方に住む高齢の親をサポートする場合や、子どもが海外在住で、日本にいる親をサポートする場合が該当します。
直接的な介護が難しいため、電話やビデオ通話で状況を確認したり、地元の介護サービスやヘルパーを手配するなど、間接的な支援が中心となります。
また、定期的な訪問や親の住環境を整えるための支援も重要です。
遠距離介護では、緊急時の対応が課題となりやすく、家族間でのコミュニケーションや支援サービスの活用が不可欠です。
特に心理的負担を軽減するために、計画的な介護体制の構築が求められます。
グループホームに入居する母の通院付き添いサービスを探してみつけた保険外の自費介護サービス
ーー伊藤さまについて教えてください。
私はベルギーに住んでおり、日本にいる母とは離れた場所に暮らしています。
私の母はアルツハイマー型認知症を発症して10年以上たっていて、今はグループホームに入居しています。要介護度は2です。
生活に関することはグループホームでほぼ全部やっていただいていますね。
母が認知症になってすぐの頃は、私も帰国して一緒に住もうかとも思っていたのですが、母は自覚症状がなく、生活も自分でほとんどのことができていたものですから、受け入れられず「あんたなんで帰ってきているの?向こうでうまく行っていないの?」なんて言われたりもしましたね(笑)。
ケアマネジャーの方やヘルパーさんにもよくしていただいて、当時は公的介護保険の訪問介護やデイサービスなどのケアで問題なく暮らせていました。
近所の方にも恵まれてサポートいただくこともありましたね。
その後、認知症の進行や、ご近所の方のお引越し、良いグループホームに入れるというタイミングが重なって、グループホームへの入居を決め、そこでお世話になっています。
介護保険外のサービスは眼科の通院付き添いで利用しています。
定期検診時に利用しているので頻度は3ヶ月に1回ほどです。
ーー介護保険外サービスを利用するまでの経緯を教えてください。
公的介護保険のサービスでは利用できる内容にしばりがあり、通院付き添いができません。
なので、母がグループホームに入居した後に、眼科の通院が必要になったタイミングで介護保険外サービスを利用し始めました。
最初は、入居しているグループホームの保険外サービスをお願いをしました。
その時はなんとか日程調整し、職員さんに通院付き添いをしてもらえたのですが、グループホームもなかなか人手が足りなさそうで。保険外のことまで頼むのは申し訳ない気持ちになったのと、
保険外サービス分の支払いは、母の口座からの引き落としではなく、私の支払いにしたかったこともあり、他の介護保険外の自費介護サービスを探しました。
実は以前、母がまだグループホームに入居する前にも、何かがあったときのために保険外の自費介護サービスも調べておこうと、一度検索してみたことがありました。
当時検索して出てきた介護保険外サービスはなかなか高額で...ちょっと手が出せないなと思っていました。
改めて探してみると、クラウドケアを見つけ、料金体系を見てみると「この金額なら利用できるな」と。
サービスも、日本やベルギーで介護の仕事をしている私でも納得の内容で。
これはよくできているなと思いましたね。
親戚や友人に通院の付き添いを頼む、という方法もありますが、認知症の方との接し方を分かっていたり、万が一付き添い中に怪我した際に、誰が責任を持つのかなどを考えたりすると、プロにお任せした方が良いと思って、クラウドケアを利用することにしました。
ーークラウドケアではどんなご依頼をされているのですか?
眼科の定期検診への付き添いをお願いしています。
ヘルパーさんに母が入居するグループホームまで来ていただいています。
眼科はグループホームから徒歩で数分の場所にあるので、母が乗った車椅子を押してもらい、一緒に眼科まで行ってもらっています。
クリニックに入ってからは受付をサポートいただいたり、待ち時間にお話したり、受診にも付き添っていただき、受診内容を私やグループホームの職員さんに伝えてもらっています。
人気のクリニックのようで、けっこう待ち時間もあるので、2時間で依頼をしています。
一番最初にマッチングした方がとても素敵なヘルパーさんで、その方を指名して利用しています。
実は最初の利用時に連絡の行き違いがあり、私とグループホームの方の認識違いでそのヘルパーさんにご迷惑をかけてしまって。
本当に申し訳ないことをしたのですが、メッセージのやりとりや当日の対応も気持ち良いもので、ヘルパーさんに「今回は申し訳ありません、もし良ければまたお願いしてもよいでしょうか」とお伝えしたところヘルパーさんが「お母さまが最後に、僕に投げキッスをしてくださって、僕には断る選択肢はありません」とメッセージをくださったんです。
なんて素敵な言い方をしてくれるんだろうと。
また、母が投げキッスをするなら間違いないだろうと笑。
それからずっと指名で利用させていただいています。
ーー公的介護保険サービスと介護保険外サービスの使い分けはどのようにされていますか?
介護保険では対応できない「通院付き添い」だけ、介護保険外の自費介護サービスで利用していますね。
海外に住んでいて、日本にいる親族の介護が必要な方にはぜひおすすめしたい
ーークラウドケアを利用してみていかがでしたか?
先ほどもお伝えしましたが最初にマッチングしたヘルパーさんがとても素敵な方で、ヘルパーさんには大満足です。
私はたまたま最初からバッチリの方とマッチングできたのですが、やっぱり人と人なので相性もあると思います。
その点では、もし相性がよくなかったら次回以降のヘルパーさんを代えられるのは良いシステムだと思います。
あと、保険外の自費介護サービスとして良いなと思うところは、インターネット上で登録や依頼が完結する点です。
私が海外に住んでおり、時差などもある関係で、電話の必要がなく、ネットでいつでも依頼できるというのは助かっています。
問い合わせをした際の返信がはやいのも嬉しいですね。
海外に住んでいて、日本にいる親族の介護が必要な方にはぜひおすすめしたいなと思いますね。
私の場合は兄弟がいないので利用価値がすごくあるんですけど、もし日本に兄弟がいる方でも、その方ばっかりに負担がいっちゃって兄弟関係がうまくいかなくなってしまう、みたいな話もよく聞くので。
それなら時々、自分がいけない代わりに保険外の自費介護サービスのヘルパーさんにお願いをして、兄弟の負担を軽くするという利用の仕方もあるんじゃないかななんて思ったりします。
海外など遠距離の介護に柔軟に対応できる保険外の自費介護サービス
伊藤さまにお話を伺う中で、「海外に住む方にとって、日本にいる親族への介護に保険外の自費介護サービスはおすすめ」とお話されていたことが印象的でした。
今回お伝えした事例の「通院付き添い」のように介護保険内では対応できず、ご家族がサポートしなければいけないタイミングが発生するかと思います。
その際は、介護保険外の自費介護サービスも選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
参考)介護保険外の自費介護サービスの通院付き添い・院内介助(クラウドケア)
(聞き手:けあむすび編集部 高橋)
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