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趣味の話し相手ができるヘルパーを探して【介護保険外の自費介護サービス 利用事例⑧】

こんにちは、けあむすび編集部です。

 

今回は「公的介護保険では対応できないちょっとした困りごとを頼めたり、趣味の話もできるヘルパー」を探し、介護保険外サービス「Crowd Care(クラウドケア)」を利用する大淵さまにインタビューを行いました。

趣味の話し相手ができるヘルパーを探して【介護保険外の自費介護サービス 利用事例⑧】

趣味の話し相手ができるヘルパーを探して【介護保険外の自費介護サービス 利用事例⑧】

介護保険外の自費介護サービスの利用事例として、公的介護保険との使い分けや利用した感想をお聞きしました。

前回のインタビュー記事はコチラ▼

公的介護保険と介護保険外の自費介護サービスの違いとは

「公的介護保険のサービス」とは、介護が必要な状態である「65歳以上の方」もしくは「40歳〜64歳までの厚生労働省が指定する特定疾患を持つ方」が利用できるサービスです
サービス利用にかかる自己負担は1割〜3割(所得に応じて変動)で、残りは介護保険料と国や自治体の公費で賄われています。
そのため、利用できるサービスの種類や時間などは、要支援・要介護度によって厳密にルール化されており、できることとできないことに明確な線引きがあります。

「介護保険外の自費介護サービス」は、国が定める公的介護保険の対象外となる介護サービスです。
介護保険を利用できないため、介護保険外のサービス利用にかかる自己負担は10割(全額)となりますが、介護認定を受けている方も、受けていない方も利用することができます。
利用内容や時間も柔軟で、公的介護保険のサービスでは提供できない要望、例えば、通院の付き添いや趣味などの外出付き添い、長時間の見守りなども、利用者のニーズに合わせてサービスを受けることができます。

ヘルパーと談笑する大淵さま

ヘルパーと談笑する大淵さま

自分の心地よさと金額感もマッチした介護保険外の自費介護サービス

 

ーー大淵さまについて教えてください。

 

脳幹梗塞の後遺症で、左半身に麻痺があり、左腕はピクリとも動かないです。
入院していたころは歩くこともできなかったのですが、リハビリのおかげでどこかつかまれる場所があれば立って歩けるようにはなっています。
普段は車椅子で生活していて、要介護度は2ですね。
周りからは要介護度3はあるなんて言われるんですが、審査の時に調子良く対応したのがいけなかったのかもしれません(笑)

外出は電動車椅子に乗れば近場での買い物はできます。
ただ、片手しか使えないため私生活で困ることも多く、自分ではできないことを公的介護保険のヘルパーさんに頼んでいます。

公的介護保険は、訪問介護と訪問看護、訪問リハビリを利用しています。

訪問介護は週に2回来てもらっていて、1回45分で、ベッドメイキングや、風呂など自分ではできない箇所の簡単な掃除、その日のゴミ縛りなどをお願いしています。
車椅子で自宅内も移動するので、床の畳が傷んでしまって。
出てきたカスを集めて捨ててもらったりもしています。
訪問看護と訪問リハビリは、週に1回の利用です。

退院してきた当初は、訪問入浴を頼んでいましたが、訪問入浴の時間が午前中しか対応できなくて。
夜寝る前に入浴したいし、毎日入りたい自分には合わずに、練習をしてみたら一人で入れそうだったのでケアマネジャーにも相談して依頼するのを辞めました。
今は、気をつけながら自分で入浴できています。

訪問介護も前は週3回来ていただいていたのですが、今は2回に減らしています。
単位に上限があると思いますが、今は半分くらいですね。

そこで支払いが浮いた分、福祉用具の購入やレンタルの費用に当てています。


介護保険外の自費介護サービスは、ちょっと公的介護保険サービスの制約に嫌気がさすことがありまして、それなら細かな困りごとや気になったことに快く対応してくれる自費介護サービスのほうが、自分も心地が良かったので週に1回利用しています。

あと、自分はオードリーの大ファンだったり、アニメが好きだったりするんですけど、そんな趣味の内容について自費介護サービスのヘルパーさんと話す時間も楽しいです。

 

ーー介護保険外サービスを利用するまでの経緯を教えてください。

 

公的介護保険では頼めない、ちょっとした困りごとを頼みたいと思って検索したのがきっかけですね。
最初に見つけたサービスは金額感があわなかったのですが、調べる中で見つけたクラウドケアなら利用できそうだなと思い、それからお願いしています。

依頼内容のベッドの整頓を行うヘルパー

依頼内容のベッドの整頓を行うヘルパー

 

ーークラウドケアではどんなご依頼をされているのですか?

 

公的介護保険サービスの訪問介護と大きくは変わらず、ベッドメイキングや、風呂など自分ではできない箇所の簡単な掃除、その日のゴミ縛り、畳の掃除などを主にお願いしています。
あとはその時に気になっているところですね。

介護保険外の自費介護サービスだとヘルパーさんのほうから、ここも掃除しておきましょうか?とか、ついでにこれもやっておきましょうかと言ってくれるので、助かります。


あとは、趣味の話し相手にもなってもらっています。
アニメが好きな自分と話があうヘルパーさんとマッチングできたので、趣味について話せるのは楽しいです。1回だいたい90分〜120分で依頼しています。

 

ーー公的介護保険と介護保険外サービスの使い分けはどのようにされていますか?

 

公的介護保険は必要最低限の利用にしています。
介護保険外の自費介護サービスは、身の回りの困りごとを頼むついでに、趣味について詳しい話ができるので、趣味を楽しむ時間ですね。
公的介護保険では趣味の話し相手は頼めないので。

最近購入したTシャツをヘルパーに紹介する大淵さま

最近購入したTシャツをヘルパーに紹介する大淵さま

趣味の話を深いところまで話せるヘルパーに大満足

 

ーークラウドケアを利用してみていかがでしたか?

 

自分が都心からは少し離れた場所に住んでいることや、アニメ好きで、話の合うヘルパーさんに依頼をしたいと要望を出していたこともあって、マッチングができないときもあったんですけど、クラウドケアのスタッフさんから依頼時間をもう少し長めにするとマッチングするかも、というアドバイスをもらって。
その後に今依頼をしているヘルパーさんとマッチングできました。

ヘルパーさんも自分もコナンが好きで、今後の展開を考察したり、来年公開の映画について話したり、コナンは知っているという人は多いですけど、なかなか深いところまで話せる人はいないので、良いヘルパーさんとマッチングできたなと思っています。

介護保険外の自費介護サービスが、生活するうえでの楽しみの時間に

今回は「公的介護保険では対応できないちょっとした困りごとを頼めたり、趣味について詳しい話もしたい」という要望を介護保険外の自費介護サービスで叶えた事例をお伝えしました。
マッチング形式のサービスでは、こういった自分の要望にあったヘルパーを見つけられる可能性もあります。

私も当日同行させていただきましたが、大淵さまと楽しそうにお話をされている様子が印象的でした。大淵さまはユーモアのある方で楽しい時間でした。

(聞き手:けあむすび編集部 高橋)

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