こんにちは、けあむすび編集部です。
今回は、JR東日本の社員として活躍する一方、副業として介護保険外サービス「Crowd Care(クラウドケア)」で、ヘルパー登録をされた近葉さんにインタビューを行いました。

【介護保険外の自費サービス ヘルパーインタビュー#11】
クラウドケアは、6月からJR東日本の副業ポータルサイトに掲載され、同社が推奨する副業先のひとつとなっています。
そのポータルサイトを通じてクラウドケアを知り、ヘルパーとして登録されたのが近葉さんです。
今回は、近葉さんにヘルパーに応募したきっかけや、これからの活動への想いについて伺いました。
駅ホームでの接客経験と、サービス介助士の資格取得も
ーーまずは、近葉さんについて教えてください。
JR東日本で勤務していまして、今は首都圏の主要駅で輸送指令室の業務についています。
駅構内にある指令室で、列車の定時運行を支えるための運転整理を担当しています。
列車の入出庫や洗浄、整備のタイミングを指示したり、無線で現場とやり取りして列車を動かしたりしています。
安全でスムーズな運行を支える重要な役割です。
ーー現場での接客やお客さま対応のご経験もおありだと伺いました。
はい、今の駅では少なくなりましたが、以前は別の駅でホーム業務の仕事もしており、車椅子をご利用のお客さまの乗降をサポートしたり、杖歩行の方の付き添いをしたりと、直接お客さまと接する場面も多かったです。
ーーサービス介助士の資格もお持ちとのことですが、取得のきっかけは何だったのでしょうか?
当時勤務していた駅では、身体の不自由なお客さまをサポートする機会が多くありました。
その中で、「どのように接すればよいのか」「車椅子はどう扱えばよいのか」といったことを、きちんと学びたいと思ったのがきっかけです。
そこで自分から上司に相談し、「サービス介助士の資格を取りたいです」と伝えたところ、「社内でも受講できるから、ぜひ挑戦してみなさい」と背中を押していただき、資格を取得しました。
講習に加えて実技の研修もあり、そのときの学びは、実際の現場でもとても役立っています。

親の介護に備えながら、自分の成長にもつながる副業
ーークラウドケアにヘルパー登録しようと思ったきっかけを教えてください。
社内の副業ポータルにクラウドケアが掲載されていたことですね。
実は少し前に、副業制度が緩和されて、ポータルに載っていない企業でも副業ができるようになったんです。
ちょうどそのタイミングで、ふと久しぶりに副業ポータルを覗いてみたら、クラウドケアの情報が目に留まって、「あ、ここ良さそうだな」と思いました。
介護の分野に関心を持っていた背景には、自分の親が年を重ねて、少しずつ足腰が弱ってきているというのもあります。
今すぐ本格的な介護が必要というわけではないんですが、やっぱり将来的には自分もサポートしなければいけない場面が来るかもしれない。
そう思ったときに、「今のうちから少しでも力になれる準備をしておきたい」と感じたんです。
また、介護業界の人手不足の話はよく聞くので、自身のスキルを活かして社会貢献できるという点も魅力に思いました。
加えて、ヘルパーとしての経験が本業にもいかせそうだなと思ったところも大きいですね。
ーー「本業にも活かせそう」とおっしゃっていましたが、どんな点でそう感じていますか?
サービス介助士としての知識や経験をさらに深めることで、本業でもお客さまに対してより的確なサポートができるようになると思っています。
たとえば、同じ車椅子の利用者でも「ここまでで大丈夫です」と言う方もいれば、もっと寄り添っていろいろやってほしい、という方もいます。
その“ちょうどよい距離感”を見極める力は、実際の現場経験からでないと身につかないんですよね。
短い時間でも「この人に対応してもらってよかった」と思ってもらえるような接客力を、クラウドケアで鍛えていけたらと思っています。
自分のペースでできる、短時間のスポット副業だからこそ一歩を踏み出せた
ーー数ある副業先からクラウドケアに魅力を感じたのはどんな点でしたか?
いちばんは、働き方の自由度ですね。
JR東日本では、泊まり勤務など不規則なシフトが多いので、週何日以上勤務しなければいけないような副業はどうしても難しい。
でも、クラウドケアは「自分の空いた時間にできる」「やりたい案件だけを選べる」といった柔軟さがあって、自分に合っていると感じました。
ーー今後、どんな依頼に携わっていきたいと考えていますか?
私は掃除が大好きでして(笑)。
中学生の子どもが2人いるのですが、子ども生まれてから、家をきれいに保ちたいと思って掃除に目覚め、今では趣味みたいになっています。
なので、お掃除の依頼にはぜひ挑戦してみたいです。
あとは、買い物代行や引越しの荷造り・梱包といった作業も好きですし、自分がフットワーク軽く動けるような内容なら、積極的にやってみたいと思っています。
車椅子介助もできるので、通院付き添いなども対応したいです。
自分が得意なことで誰かの役に立てるなら、それが一番うれしいですね。
ーー近葉さんのような方が、副業として介護に関わっていただけることは大変嬉しいことだと思っています。「介護の副業」への挑戦に悩む方へメッセージをお願いします。
副業にはいろいろなかたちがありますが、クラウドケアのようにスポットで短時間だけ働ける仕組みは、無理なく始められるという点で大きな安心材料になると思います。
また、介護の現場で得られる気づきや経験は、きっと他の仕事にも活かせるはずです。もし迷っている方がいれば、まずは一歩、踏み出してみてほしいなと思います。

近葉さんのお話からは、「お客さまに満足してもらうこと」を大切にされている姿勢が強く伝わってきました。
近葉さんのように、自分にできることから介護に関わってみる、そんな一歩を踏み出す方が増えることは、高齢化が進む社会にとって大きな力になります。
これからの近葉さんのご活躍を、心から応援しています。
(聞き手:けあむすび編集部 高橋)
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