こんにちは、けあむすび編集部です。
今回は、介護保険外サービス「Crowd Care(クラウドケア)」で、ヘルパーとして活躍をする中島さん(仮名)にインタビューを行いました。
中島さんは、長年訪問介護事業所で働かれてきました。
そんな中島さんが、介護保険外サービスであるクラウドケアを知り、ヘルパーに応募したきっかけや、働きがいなどをお聞きしました。
【介護保険外の自費サービス ヘルパーインタビュー#9】
- 結婚・出産を機に、退職。その後、介護の道へ
- クラウドケアで出会った“新しい介護”
- 「目立たない」を大事にする。中島さんの介護の哲学
- 趣味・ボウリングが教えてくれた自分らしさ
- 家族介護と、これからの学びの場としてのクラウドケア
- 目立たず、そっと寄り添う介護というやさしさ
結婚・出産を機に、退職。その後、介護の道へ
――まずは、中島さんのこれまでのキャリアについて教えてください。
学生を卒業して、はじめは金融や不動産の業界で働いていましたが、結婚・出産を機に一度仕事を辞めて、子育てに専念していました。
ちょうど子どもが幼稚園に入った頃、『また働きたいな』と思い始めて。
義母や知人がヘルパーをしていたことや、実の父が病気で医療・介護が必要になったことをきっかけに、ヘルパー2級の資格を取りました。
――そこから介護の世界に入られたんですね。
そうです。訪問介護事業所での研修後、そのまま登録ヘルパーとして働き始めました。
自分が介護の世界で、誰かの役に立てるかもしれない、と思いました。
はじめは週1回からのスタートでした。家庭とのバランスを見ながら、少しずつ回数を増やしていきましたね。
今ではその事業所に16年在籍しています。
続けてこられたのは、自分のペースで働けることと、利用者さんとの信頼関係を築ける環境があったからです。
――“信頼関係”という言葉、とても印象的ですね。
そうですね。訪問介護は、利用者さんの生活の場にお邪魔する仕事。
だからこそ、そっと入り込み、目立たずお役に立てることが大事だと思っています。
クラウドケアで出会った“新しい介護”
――クラウドケアとの出会いについて教えてください。
クラウドケアは介護職の知人に教えてもらいました。『好きな時間に申し込めるよ』と聞いて、興味を持ちました。
それまでの介護保険サービスでは決まったシフトに従って働くのが普通でしたが、自分で選べる自由さに惹かれて、応募をしてみました。
軽めのスポット依頼から始めたのですが、“あ、これなら大丈夫”とすぐに感じました。
自分の得意なことを活かしながら働けるのが嬉しいですね。
――クラウドケアで働いていて、良かったなと感じることがありますか?
事前に、利用者さんとメッセージでやり取りできるのがとても良いですね。
不安が少なくなりますし、相手の様子もわかります。
印象に残っているのは、結婚式への付き添いです。
親族の結婚式に参加されるという依頼で、事前にやりとりできたことで、安心して当日を迎えることができました。
人生の、大切な場面に関わることができるのは、クラウドケアのような介護保険外サービスの特長だと思います。
私たちが主役になる必要はないけれど、そっと支えることで喜んでもらえる。そんな仕事だと思っています。
「目立たない」を大事にする。中島さんの介護の哲学
――中島さんが、介護をされる中で、大事にしていることを教えてください。
介護は、利用者さんも、ヘルパーも十人十色だと思います。
さまざまな方がいると思いますが、私は、“目立たない”ということを大事にしています。
――目立たない、というのはどういうことなのでしょうか。
私自身が、父の介護を通して気づいたことです。
利用者さんやそのご家族が大変なとき、ヘルパーが個性を出しすぎると負担になることもあるな、と。
家族の介護をしているときって、そんな余裕がないんです。
だから、私は目立たないように、名前も覚えてもらわなくてもいいと、思っています。
「毎週月曜日に来る、あのヘルパーさん」というくらいの距離感で構わないんです。
だから、例えば、おうちの中にある写真や、飾り物を見てもあえて触れない。
聞かれたら答えるけれど、こちらからは踏み込みすぎないようにしています。
――心の距離感の取り方が、絶妙ですね。
もちろん、利用者さんとの会話も好きですから、利用者さんが、自分から話したいと思ったときに、そっと引き出しを差し出せるような存在でありたいと思っています。
差し出せるような存在でありたい
趣味・ボウリングが教えてくれた自分らしさ
――中島さんの“自分らしさ”を支えるものはありますか?
実はボウリングが趣味で、健康ボウリング教室から始めて、今では大会で優勝するほど、本格的に取り組んでいます。
クラウドケアのヘルパープロフィール欄にも、TOPに「ボウリング」のことを書いているんですよ!
利用者さんで、お好きな方がいたら嬉しいな、と。
――それは素敵ですね。趣味が会話のきっかけにもなりそうです。
そうですね。ボウリングは体力的にも無理なくできて、意外と続けやすいんです。
もし今後、ボウリングをやってみたい! ボウリングが趣味だった! というご利用者さんがいらっしゃったら、いろいろなお話しをしてみたり、いっしょにボウリング場に付き添いに行けたら、なんて。こんなにわくわくすることはないですね。
家族介護と、これからの学びの場としてのクラウドケア
――ご自身のご家族について、考えることもありますか?
はい。今、87歳の母が元気に一人暮らししていますが、将来はクラウドケアのサービスを利用するかもしれないと感じています。
通院付き添いなど、保険ではカバーできない場面に強いですよね。
――介護の新たな選択肢としての可能性を感じていらっしゃるんですね。
まさにそうです。私自身、他のヘルパーさんとのやりとりも含め、常に学ばせてもらっています。
介護は大変だと思われがちですが、私はまったくそう思っていません。
ひとつひとつを丁寧にこなしながら、誇りを持って取り組んでいます。
と語る中島さん
目立たず、そっと寄り添う介護というやさしさ
中島さんのお話からは、「目立たず寄り添う」ことの深い意味を教わりました。
利用者さんに静かに寄り添いながら、信頼を積み重ねる姿勢がとても印象的でした。
クラウドケアでは、さまざまな得意を持つヘルパーの方がいることを改めて感じました。
中島さんの今後のご活躍を応援しています。
(聞き手:けあむすび編集部 亀割)
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