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ハンドリングセミナー「姿勢制御と上肢・手指の機能の評価と治療」が開催されました【セミナーレポート】

こんにちは、けあむすび編集部です。

2026年1月18日(日)に、ハンドリングセミナー「姿勢制御と上肢・手指の機能の評価と治療」が、脳梗塞リハビリステーション杉並(リコルス浜田山)で開催されました。

「脳梗塞リハビリステーション福岡」の研修センター室長である認定作業療法士・Bobath Basic Course Instructor・赤松 泰典先生を講師に迎え、総勢18名の作業療法士・理学療法士の方が参加されました。
本セミナーは、脳梗塞リハビリステーショングループ、クラウドケア、作業療法研究会の共催です。
作業療法士協会加入者は、セミナーに参加することで、参加ポイントが申請できるプログラムとなっています。

この、「参加ポイント」とは、日本作業療法士協会の生涯教育制度において、研修会・学会などへの参加実績を“ポイント”として記録できる仕組みを指します。
協会会員の場合、対象となる研修会等に参加し、参加証明(受講日・研修時間・主催団体名などが分かるもの)をもとに、会員ポータルから申請する流れが一般的です。

認定作業療法士を取得する・更新するうえでも、こうした学びの実績が求められるため、参加ポイントを申請できる研修は、セラピストにとって大切な学習機会のひとつになっています。


本記事では、当日のようすをレポートいたします。

ハンドリングセミナーを受ける理学療法士・作業療法士

ハンドリングセミナー「姿勢制御と上肢・手指の機能の評価と治療」
【セミナーレポート】

ハンドリングセミナーとは

ハンドリングセミナーとは、リハビリセラピストが患者さんの身体に「触れて導く」技術を、理論と実技の両面から学ぶ研修です。
とくに中枢神経疾患の後遺症では、姿勢制御の乱れや上肢・手の使いにくさが日常動作に直結するため、どこを支え、どの方向へ促し、どのタイミングで介入するかが結果を左右します。
本セミナーでは、姿勢制御・上肢・手の機能について、基礎的なシステムの理解から評価、治療へとつながる流れを整理し、臨床で「なかなか良くならない」「介入の手応えがつかめない」といった悩みを具体的に解決できるよう構成されています。
実技講習のため、その場で疑問点を確認しながら、再現性の高いハンドリングを身につけられる点も特長です。

東京都作業療法士会:https://tokyo-ot.com/lecture/30527.html

当日のテーマ:姿勢制御と上肢・手指の機能の評価と治療

概要:
講義1 上肢、手指の解剖学、運動学の理解
講義2 姿勢制御と運動制御の神経メカニズム
実技 姿勢コントロール、肩甲帯、肩関節、肘、手、手指に対する基本ハンドリング、物品操作

当日のようす

朝から、総勢18名の作業療法士・理学療法士の方が、脳梗塞リハビリステーション杉並(リコルス浜田山)に集まりました。
本セミナーは、東京都で開催されましたが、全国から参加者が集まりました。(遠いところでは、北海道や愛媛県からの参加者も!)

まずは、「脳梗塞リハビリステーション福岡」の研修センター室長 認定作業療法士・赤松 泰典先生の講義(座学)で、今回のテーマである「姿勢制御と上肢・手指の機能の評価と治療」を学びました。
その後、実技へと移っていきます。
参加者の方が被験者役をつとめ、赤松先生が実技レクチャーを行いました。

立った姿勢、座った姿勢から、被験者の方の身体的特徴を確認し、評価をしていきます。
その後、4〜5名のグループに分かれ、参加者の中で被験者を交代しながら、ハンドリングを実技で学んでいきます。
参加者が被験者役を体験することで、実際の患者さんへの対応をイメージしやすくなります。

脳梗塞リハビリステーションの研修センター室長  赤松 泰典先生のインタビュー

認定作業療法士・Bobath Basic Course Instructorの男性

認定作業療法士・Bobath Basic Course Instructor・赤松 泰典先生

 

―――本セミナーの目的を教えてください

日頃から、患者さんへのリハビリで悩んでいる作業療法士・理学療法士の方へ向けてのセミナーです。
患者さんの治療にすぐ活かしたい、新しいことを身につけたいという方が参加されています。

 

―――今回の研修は、作業療法士協会の「参加ポイント」を申請できると伺いました。詳しく教えていただきたいです
認定作業療法士になるためには、今回のような参加ポイントが必要になります。(ちなみに認定作業療法士は全国で1,824名で、有資格の作業療法士の約1.6%です。

しかし、参加ポイントを申請できる研修会がとても少ないのが現状です。
認定作業療法士になる、あるいは更新していくためにはとてもハードルが高く、少なくとも参加ポイントが5年間で25ポイント以上あることが必須条件となります。(そのほかにも必要項目がたくさんあります)

ですので今回のハンドリングセミナーは、認定作業療法士を取得する・更新するうえでも、こうした学びの実績が求められるため、セラピストにとって大切な学習機会のひとつになっています。

 

―――作業療法士・理学療法士の方は、どのような悩みがあるのでしょうか

上肢の問題で、痛みがあって動かせないなど、どうしたらいいかという質問をよく受けます。どこに問題があるのか、本セミナーで実技を学び、そのヒントとなればと思います。

特に、動画で勉強する機会はありますが、オフラインで勉強する機会は少ないのが現状です。どこでもこのような研修会をやっているわけではありません。そういった悩みがあると思います。

 

―――今後、「脳梗塞リハビリステーション・グループ」や、赤松先生はどのような活動をされていくのでしょうか

「脳梗塞リハビリステーション福岡」は、自費でのリハビリサービスです。公的サービスの中では、リハビリ受ける機会がないのが現実です。現在は、山形、仙台、福島、東京、神戸、小倉、福岡、久留米等で展開しています。
新たな手段として、自費でのリハビリサービスという選択肢を知ってもらいたいです。
そのためにも、質の高いサービスを受けられるように、自分自身も日々勉強をしながら、それを他の方にも伝えていければと考えています。
私自身は、現在62歳です。残りの時間を、後輩のリハビリセラピストたちに伝えていくことで、それが患者さんのためになる。
この活動が、全国の患者さんのお役に立てれば、と思っています。

けあむすび編集部より

今回は、ハンドリングセミナー「姿勢制御と上肢・手指の機能の評価と治療」をレポートいたしました。
座学だけでなく、リアルの場で行う実技中心のセミナーは、学びや発見が多くあるように感じました。
全国から、多くの作業療法士・理学療法士の方が集まり、積極的に参加をされている姿がとても印象的でした。
今回のセミナーが初開催となりますが、今後も、このようなセミナーを開催していければと思います。
今後の開催情報は、けあむすびでも随時お知らせしていきます。

 

脳梗塞リハビリステーション・グループについての記事はこちら▼