あなたの知りたい介護が見つかる、つながる

困ったときにすぐに頼める生活支援サービスを探して【介護保険外の自費サービス 利用事例④】

こんにちは、けあむすび編集部です。

 

今回は「公的介護保険では単位の関係で利用できない生活支援を、困ったときにすぐお願いできるサービス」を探し、介護保険外サービス「Crowd Care(クラウドケア)」を利用する中村さん(仮名)にインタビューを行いました。

 

介護保険外の自費サービスの利用事例として、公的介護保険との使い分けや利用した感想をお聞きしました。

届いた荷物の整理をお願いする中村さん

困ったときにすぐに頼める生活支援サービスを探して


▼前回の介護保険外の自費サービス利用事例はコチラ▼

 

公的介護保険と介護保険外の自費サービスの違いとは

「公的介護保険のサービス」とは、介護が必要な状態である「65歳以上の方」もしくは「40歳〜64歳までの厚生労働省が指定する特定疾患を持つ方」が利用できるサービスです。

サービス利用にかかる自己負担は1割〜3割(所得に応じて変動)で、残りは介護保険料と国や自治体の公費で賄われています。
そのため、利用できるサービスの種類や時間などは、要支援・要介護度によって厳密にルール化されており、できることとできないことに明確な線引きがあります。

 

「介護保険外の自費サービス」は、国が定める公的介護保険の対象外となる介護サービスです。

介護保険を利用できないため、介護保険外のサービス利用にかかる自己負担は10割(全額)となりますが、介護認定を受けている方も、受けていない方も利用することができます。
利用内容や時間も柔軟で、公的介護保険のサービスでは提供できない要望、例えば、通院の付き添いや趣味などの外出付き添い、長時間の見守りなども、利用者のニーズに合わせてサービスを受けることができます。

リハビリのために単位調整、生活が追いつかない部分を埋める介護保険外の自費サービス

中村さんは自宅内に転倒防止のための手すりをつけ、杖を使い移動されています。

中村さんは自宅内に転倒防止のための手すりをつけ、杖を使い移動されています。

 

ーー中村さんについて教えてください。

 

2年前に右被殻出血になり、左上下肢機能障害があります。要介護度は3です。
リハビリ病院の退院時に、ソーシャルワーカーさんから地域包括支援センターに繋いでもらい、ケアマネジャーに自宅でのケアプランを立ててもらいました。
そこから住宅の引越しがあり、ケアプランや利用する介護事業所を変更しながらも公的介護保険サービスや、介護保険外サービスを組み合わせて利用しています。


公的介護保険サービスの訪問リハビリテーションで来てくれていた理学療法士さんが電動車椅子を使った外出訓練を計画し、上手くやってくれたので、今では電動車椅子で路線バスや電車に一人でも乗れるようになっています。
今の目標は車の運転復帰ですね。


公的介護保険で利用しているサービスは、訪問介護を週に5日利用しています。
そのうち週4日は朝に30分ヘルパーさんに来てもらいお米炊き、掃除や洗濯物干し、郵便受けのものを渡してもらう、瓶詰めのフタをあけてもらうなど自分ではやることが難しい家事をお願いしています。
残りの1日はデイサービスの送り出しをより短時間でお願いしています。

あとは、リハビリですね。
リハビリ特化型のデイサービスと入院していたリハビリ病院の短時間デイケア、訪問リハビリをそれぞれ週に1回ずつ利用しています。
その他には、訪問診療と訪問看護を月に2回利用していますね。

公的介護保険の単位はギリギリです。


朝30分の訪問介護だけでは、どうしても身の回りのことが追いつかなくなるため、足りない部分(自分では難しい家事や宅配で届いた荷物の整理など)を
介護保険外の自費サービスで賄っています。



ーー介護保険外サービスを利用するまでの経緯を教えてください。

 

きっかけは「リハビリ特化型のデイサービス」「リハビリ病院の短時間デイケア」「訪問リハビリ」を利用し、リハビリを頑張るためには公的介護保険の単位が足らないため、訪問介護の時間を削ることで単位を捻出したことです。
訪問介護の時間は半分以下になりましたね。

それでなんとか公的介護保険のリハビリサービスを利用できるようになったのですが、身の回りのことが追いつかなくなりまして。


普段頼んでいる訪問介護事業所でも保険外サービスをやっていたので相談したのですが、保険内で利用する他の方の対応もあるため、半月前くらいから予約しないと利用できなく...
「今週来て欲しい」といった急なお願いは難しいことがわかりました。


そこで、急なお願いでも対応できて、単発でもお願いできるサービスを探し、クラウドケアにお願いすることにしました。

 

洗濯物干しの依頼をしている中村さん。

洗濯物干しの依頼をしている中村さん。


ーークラウドケアではどんなご依頼をされているのですか?

 

今は家事の他に、荷物の片付けもお願いをしています。
引越しを考えていて、次の住居はもう少し小さいところにしようと思っている関係で、荷物の整理をして、持っていくものを減らしたいんですね。

 

ヘルパーさんに閉まっていたダンボールなどをあけてもらい、いるもの・いらないものの分別をしています。
自分一人では難しかったり、時間がかかるので助かっています。

 

あと、普段は買っておいたスーパーのお惣菜や冷凍食品を食べることが多いので、「Crowd Care(クラウドケア)」のヘルパーさんには、たまに野菜炒めなどの家庭料理をつくってもらうこともあります。
家庭の味はホッと心安らぎますね。


利用する時間は、お願いしたいことの量によって変えていて、60分のときもあれば180分お願いすることもあります。利用頻度は1ヶ月に1回ほどです。

届いた荷物の整理をお願いする中村さん

届いた荷物の整理をお願いする中村さん

 

ーー公的介護保険と介護保険外サービスの使い分けはどのようにされていますか?

 

基本的には公的介護保険のサービスで、どうしても身の回りのことが追いつかないときには、介護保険外の自費サービスをお願いしています。

 

自費サービスのヘルパーは、身体の一部のようなかんじで、本当に助かっています

 

ーークラウドケアを利用してみていかがでしたか?

 

ヘルパーさんと直接メッセージのやりとりができるのが助かっています。
マッチングすると、利用したあとも一定期間メッセージのやりとりができるので、そこでヘルパーさんのご都合を聞いてお願いする日程を考えられます。
来ていただいたタイミングだと本業のシフトがまだ出ていなかったり先の都合がわからないときもあると思うので。


日程調整をしてから依頼をするので「サービスを利用したいのにヘルパーが見つからなかった」という事態にならないで済むのが良いですね。
身の回りのことが追いつかない中で、ヘルパーさんが見つからないということは避けたいのでメッセージ機能は気に入っています。

 

そのため、一度来ていただいたヘルパーさんを、指名して利用しています。
すごく丁寧にお仕事してくださるヘルパーさんで頼りになりますね。
私は左手が動かせないので、両手で何かをするのが難しいため、私の身体の一部のようなかんじで、本当に助かっています。

介護保険外の自費サービスで解決できた「急な生活支援のお願い」

中村さんにお話を伺う中で「お願いしたいときにヘルパーが見つからない」という状況を避けるため、メッセージ機能を使い事前に日程調整をするという工夫をされている点が印象的でした。


今回は、すぐに頼める介護保険外の自費サービスにより、公的介護保険では提供できないお困りごとを解決できた事例をお伝えしました。

 

クラウドケアでは、2025年2月に、日本初、フリーランスや副業リハビリ人材と訪問リハビリニーズをマッチングする「保険外(自費) 訪問リハビリサービス」を開始予定です。
脳卒中のリハビリを専門に実施する脳梗塞リハビリステーション・グループ (URL:https://kyu-reha.jp/) の協力のもと実施する面接・研修を受けた国家資格 (作業療法士・理学療法士) を持つ方のみが、クラウドケアのリハビリスタッフとして登録可能であり、
質を担保したリハビリスタッフが、ご自宅やご入居する施設に訪問してマンツーマンで徹底したリハビリを提供します。

医療保険や介護保険のリハビリではカバーしきれない方、発症して数年経った脳卒中後遺症の方、関節や筋肉などに痛みがある整形外科疾患の方、その他のリハビリが必要な方向けに、改善を目的とした集中的な施術を行います。

 

▼訪問リハビリサービスについての詳細はコチラ▼

 

(聞き手:けあむすび編集部 高橋)


▼前回の介護保険外の自費サービス利用事例はコチラ▼