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”介護っぽくしない介護”――相手の主体性を大切に。在宅で暮らせる選択肢を広げたい【介護保険外の自費サービス ヘルパーインタビュー#13】

こんにちは、けあむすび編集部です。

今回は、介護保険外サービス「Crowd Care(クラウドケア)」で、ヘルパーとして活躍をする上野さんにインタビューを行いました。

壁際に立つ男性介護ヘルパー

“介護っぽくしない介護”――相手の主体性を大切に。在宅で暮らせる選択肢を広げたい
【介護保険外の自費サービス ヘルパーインタビュー#13】

介護保険外の自費サービス「クラウドケア」には、介護のプロはもちろん、未経験から一歩を踏み出す方も登録しています。
今回お話を伺ったのは、重度訪問介護の現場に立ちながら、介護業界の課題に向き合い、将来は“在宅で暮らせる選択肢”を広げる挑戦も見据える上野さん。
クラウドケアへの応募のきっかけから、仕事観、そして利用者さんへの想いまで、率直に語っていただきました。

「まず中に入って学ぼうと思った」。クラウドケアに応募したきっかけ

――まず、クラウドケアへ求人応募したきっかけを教えてください


実は、自分自身で、介護保険外の領域で、マッチングサービスを立ち上げたいと思って調べていたんです。そうしたら、まさに同じ発想のサービスとしてクラウドケアがあることを知って。
興味を持ち、応募しました。ちょうど1年前くらいです。

 

――もともと、介護の経験はあったのでしょうか

はい、クラウドケアでの仕事をはじめる前から、介護の経験はありました。
大学の課外活動でフェアトレードに関わっていて、市役所で商品を販売していたことがきっかけでした。
そのとき、隣にB型就労支援の方がいて、やり取りする中で、福祉のことを全然知らなかったと気づいたんです。
そこから、知人のつながりで福祉の仕事を紹介していただいて、今は重度訪問介護の現場で働きながら、クラウドケアのへルパーとしても活動をしています。

「専門性」と「やる気」の両方が尊重される。だから門戸が広い

――働き手として、クラウドケアの良いところはどんな点でしょう?

いちばんは、「専門性」と「やる気」の両方が尊重されているところだと思います。
やる気というのは、未経験の方も含めた意味で。門戸が広い分、働き手としての裾野も広がるんじゃないかなと感じます。
例えば、いきなり入浴・排泄介助など専門的な支援からではなく、掃除だけ、料理だけ、話し相手だけ、という入り方もできる。
そこから「もっとやってみたい」と自分が思えば、少しずつできることを広げていけるのが良いと思います。

 

―― 一方で、プロフェッショナルもいる

そうですね。プロの方も在籍しているから、利用者さんのニーズにも合わせやすい。
自費の介護サービスは、最初は頼みづらさがあると思います。
だから、そのハードルが下がれば、依頼する側も依頼しやすくなる。
社会的な可能性が広がっていくところが、いちばん魅力かもしれません。

 

――利用者さんとの距離感はいかがですか?

距離が近いですね。結果や反応がダイレクトに返ってくるのは大きいと思います。
訪問介護は、本当に一つとして同じケースがないんですよね。だから不安というより、学びが多く、楽しいと感じます。

インタビューに答える男性介護ヘルパー

現在は重度訪問介護の現場で働きながら、クラウドケアのへルパーとしても活躍する上野さん

――現在の働き方を教えてください

 

現在は、重度訪問介護の現場で週3回、夜勤というかたちで働いています。
今後は、自分自身でも在宅介護に関わるサービスの立ち上げを検討しています。在宅介護の可能性を広げられるようなサービス案です。
一方で、介護職を離れたくないとも思います。
ですので、クラウドケアは続けたいと思っています。現場に触れているからこそ分かることがあるので。

 

――「在宅介護の可能性を広げたい」と考えるようになった背景を教えてください

 

実は、親族が3人、立て続けに亡くなった経験があって。
そのときに「在宅介護という選択肢は取れなかったのか」と考えるようになりました。

 

――そのとき、在宅介護を検討する余地はあったのでしょうか

 

模索はしたんですけど、周りには「病院のほうが長生きできる」という考え方が強くて。結果として、在宅介護を選ぶのは難しかった、という感覚があります。
「病院のほうがいい」と言い切れるものでもないと思うんです。
もちろん施設や病院が必要なケースもあるし、否定したいわけではないです。
ただ、最初から選択肢が一つに寄ってしまうのではなくて、本人や家族が「在宅も含めて」検討できる状態がもっと増えたらいいな、と。
そこから、「在宅介護の可能性を広げたい」という思いを持ちました。
自分の身の回りの経験として、選択肢が少ないことが苦しかったので。
だから、在宅という選択肢を広げる方向で、何かできないかを考えています。

 

――ご自身で在宅介護に関わるサービスを立ち上げたい、という想いを教えてください

 

自分は、大学を出て、今の仕事に就いていますが、周りで福祉・介護の仕事を選ぶ人って本当に少なくて。
そもそも「選択肢として知られていない」感覚があるんです。
だから、まずは知ってほしい、選択肢として見えるようになってほしいと思っています。
福祉・介護職は、世間的には「きつい」「給料が低い」みたいなイメージも根強いと思います。
まさにそこも変えていきたいです。
実際、働き方次第で、稼げる面もありますし、福祉や介護の仕事が“やりがいだけ”で語られない状態にしたい。ちゃんと選ばれる仕事になってほしいと思っています。
同世代が福祉・介護職を選ぶ未来になって、仲間を増やしたいと思います。

インタビューに笑顔で答える男性介護ヘルパー

「同世代が福祉・介護職を選ぶ未来になって、仲間を増やしたい」と語る上野さん

「介護っぽくしない」。主体は本人。お願いされないことは、先回りしない

――上野さんが、ヘルパーとして働く上で大事にしていることを教えてください

 

クラウドケアでは、実施した内容をできるだけ丁寧にメッセージに書いてお送りすることを意識しています。
見えていないところで何をしたか分からないと、ご家族も不安になる。少しでも安心と信頼につながるようにしています。
また、「介護っぽくしない」ことを意識しています。
こちらから「何しましょうか?」と聞きすぎない。相手が言ってくれたことを受け取って動く、引き出す、という感じです。

 

――なぜ、そのスタイルに?

 

へルパーさんによって、いろいろなスタイルがあると思います。
自分は、先回りしてやることが、相手の自尊心を傷つけることもあると思うんです。
本人がお願いしないことは、基本、やらない。主役は本人で、自分はサポート。
本人が能動的に動けるようにするのが役割だと思っています。

窓際に立つ男性介護ヘルパー

「介護っぽくしない」ことを意識している、と語る上野さん

忘れられない場面。「2名体制」で車いすを階段で下ろした日。自分を指名してくれた利用者さんへの感謝

――クラウドケアで仕事をしていて、印象的なエピソードはありますか?

クラウドケアで、初めて、ヘルパーが2名体制になった日がありました。
車いすで階段を下りる場面で、ベテランの男性ヘルパーさんと一緒だったんですが、本当に助けられました。
「あの時お世話になりました」と、この場をお借りして、お伝えさせてください!

 

――チームで支える安心感がありますね

ありますね。経験がある人の凄さを、現場に入るほど実感します。
それから、自分を指名してくださった利用者さん、おひとりおひとりに本当にありがとうございます、と伝えたいです。
信頼していただけることが、今の活力になって、自信にもなっています。
ダイレクトに評価をいただけるのは、クラウドケアだからこそだと思います。
本当に、ありがとうございます。

クラウドケアの看板を掲げる男性介護ヘルパー

活気に満ち溢れる上野さん!

けあむすび編集部より

「介護っぽくない介護」。まさに、上野さんのスタイルを表しているな、と思いました。ざっくばらんにたくさんのお話をしていただいて、ありがとうございました。
「介護を“してあげる”のではなく、本人の主体性を守るために、あえて先回りしない」――上野さんの言葉からは、若い世代が福祉・介護を“選択肢”として捉え直していく未来への意志が伝わってきました。
現場に立ち続けながら、新しい挑戦にも踏み出す上野さん。クラウドケアの現場で、これからどんな出会いと学びが生まれていくのか。上野さんの挑戦を、応援いたします。

クラウドケアでは、介護・家事・見守りなど、利用者さんの暮らしを支えるヘルパーを募集しています。
「まずは話を聞いてみたい」「自分に合う案件から始めたい」という方も、面談からスタートできます。