こんにちは、けあむすび編集部です。
今回は「障害福祉サービスでは人手不足を理由に提供できない土日の介護を、スポットでお願いできるサービス」を探し、介護保険外サービス「Crowd Care(クラウドケア)」を利用する土田さま(仮名)にインタビューを行いました。
介護保険外の自費介護サービスの利用事例として、公的介護保険との使い分けや利用した感想をお聞きしました。
▼前回の介護保険外の自費サービス利用事例はコチラ▼
- 障害福祉サービスと介護保険外の自費介護サービスの違いとは
- 体調が優れないときだけ頼む。スポットで依頼できる介護保険外の自費介護サービス
- 思った以上に早くヘルパーさんとマッチングして驚きました
- 「困っているのに利用できない」公的サービスを補完する保険外の自費介護サービス
障害福祉サービスと介護保険外の自費介護サービスの違いとは
「障害福祉サービス」とは、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害など、さまざまな障害を持つ人々が自立した生活を送るために支援するサービスです。
「障害者総合支援法」に基づき、障害者やその家族を支援するために提供されています。
大きく分けて 「介護給付」 と 「訓練等給付」 の2つのサービスがあり、対象者は、障害支援区分によって決まります。
また、原則9割が公費負担され、利用者は1割の自己負担が発生します(所得に応じて自己負担の上限額が設定)財源が税金で賄われている関係で、利用できるサービスは厳密にルール化されており、できることとできないことに明確な線引きがあります。
「介護保険外の自費介護サービス」は、国が定める公的介護保険の対象外となる介護サービスです。
介護保険を利用できないため、介護保険外のサービス利用にかかる自己負担は10割(全額)となりますが、介護認定を受けている方も、受けていない方も利用することができます。
利用内容や時間も柔軟で、公的介護保険のサービスでは提供できない要望、例えば、通院の付き添いや趣味などの外出付き添い、長時間の見守りなども、利用者のニーズに合わせてサービスを受けることができます。
体調が優れないときだけ頼む。スポットで依頼できる介護保険外の自費介護サービス
ーー土田さまについて教えてください。
4、5年前からぎっくり腰の症状があります。病院にかかり、時には入院して治療をしていますが、再発もあり、良くなったり悪くなったりと完治はしていないです。
状態が良くないときは起き上がることも難しいですね。
要介護認定は受けていないのですが、障害者手帳を持っているので、市に申請をして障害福祉サービスを利用しています。
障害福祉サービスでは、ヘルパーさんに週4日もしくは5日自宅に来てもらっています。
1回あたりは1時間で、掃除や洗濯、ゴミ出し、郵便物のポストへの投函や市役所への書類の投函をしてもらったり、置き配を頼んだ荷物を部屋に入れてもらったりしています。
相談員の方に聞いてみたところ、私は障害福祉サービスの訪問介護を1日2時間つかえるのですが、人手不足とのことで1時間程度となっており、頼める最大限の時間をお願いしています。
毎日は難しいのですが、ときには1時間半〜2時間頼めるときもあるので、そういったときはお風呂の介助に加え、お風呂掃除などもお願いしています。
なるべく2時間利用したいなとは思っています。
介護保険外の自費介護サービスは、障害福祉サービスをお願いしている訪問介護事業所に人手不足を理由に断られてしまった土日の生活介助と、訪問介護事業所がお休みになるお盆や年末年始の生活介助。あと、通院時に介護タクシーを利用しています。
ーー介護保険外サービスを利用するまでの経緯を教えてください。
土日も障害福祉サービスの訪問介護をお願いした際に断られてしまったことがきっかけです。
私が頼んでいる訪問介護事業所はそもそも日曜日はおやすみで、土曜日はやってはいるのですが、ヘルパーさんの人数が少なくて、うちには来てもらえなかったのです。
土日の体調が悪いときに、頼める訪問介護サービスがないかなと探して介護保険外の自費介護サービスを見つけました。
社会福祉協議会や宅配サービス事業者が行う介護保険外サービスなどもあったのですが、毎週同じ時間に一定時間以上の利用をしないといけない、といった契約のルールがあり、困った時だけ頼めるものはないかと探していたところ、クラウドケアを見つけました。
他の介護保険外サービスとしては、私が月に2回ほど通院する必要があるので、そのときに介護タクシーを利用しています。
アパートの2階に住んでいて、階段の上り下りが難しいので車椅子にのって、二人がかりで階段の上げ下げをしてもらっています。
ーークラウドケアではどんなご依頼をされているのですか?
先ほどお伝えしたように、障害福祉サービスの訪問介護が利用できない土日に、体調が優れないときはクラウドケアを利用しています。不定期な利用です。
お願いする内容は、障害福祉サービスの訪問ヘルパーと変わらず、生活の介助ですね。
1時間程度で、掃除や洗濯など、困ったことを頼んでいます。
この前依頼したときは「ベッドの組み立て」をお願いしました。
ベッドの組み立ては家具の設置にあたるそうで、障害福祉サービスでは頼めなかったので助かりました。
クラウドケアでマッチングしたヘルパーさんがDIYが好きな方で、テキパキと組み立ててくれました。
ーー障害福祉サービスと介護保険外サービスの使い分けはどのようにされていますか?
障害福祉サービスでは頼めない「土日の介護」「通院の付き添い」「家具の組み立てなどの困りごと」を介護保険外の自費介護サービスでお願いしています。
思った以上に早くヘルパーさんとマッチングして驚きました
ーークラウドケアを利用してみていかがでしたか?
スポットで1時間から頼めるので嬉しいですね。
あと、埼玉県に暮らしていることもあり、依頼をした際はマッチングするのか不安だったのですが、1時間後にはマッチングをしていて驚きました。
ベッドの組み立てを依頼したときには10分後くらいにマッチングをしたので、ヘルパーさんがたくさんいらっしゃるんだなと思いましたね。
あとは、マッチングしたヘルパーさんと直接メッセージのやりとりができるのも助かっています。
この前は、クラウドケアのヘルパーさんが帰ったあとに、普段使っているコロコロが見当たらなくて、メッセージをしたらすぐに場所を教えてもらえました。
サービスが終わってもメッセージでやりとりができるのは便利だなと思います。
来てくれていたヘルパーさんとのおしゃべりも楽しくて、今後も体調が優れないときがあったら利用したいなと思っています。
「困っているのに利用できない」公的サービスを補完する保険外の自費介護サービス
土田さまにお話を伺う中で「障害福祉サービスや公的介護保険サービスの訪問介護事業所の人手不足」を改めて実感しました。
今回は、スポットで頼める介護保険外の自費介護サービスにより、通院付き添いや土日や長期休暇時のお困りごとを解決できた事例をお伝えしました。
通院付き添いのときに土田さまがご利用されている介護タクシーの他にも、ヘルパーが通院を付き添う介護保険外の自費介護サービスがあります。
介護タクシーを頼みたいが、診察を待っている時間もメーターがあがるため費用が心配..という方は、ぜひ、ヘルパーと一緒にタクシーや公共交通機関を使って通院する方法も検討してみてはいかがでしょうか。
参考)通院付き添い・院内介助 | 自費訪問介護ヘルパーのCrowd Care(クラウドケア)
(聞き手:けあむすび編集部 高橋)
前回のインタビュー記事はコチラ▼