もっとリハビリをして
改善を目指したい

ご本人の目標 (長期目標)

腰痛や下肢のしびれを軽減し、自分のペースで休憩をとらずに散歩ができるようになりたい。また、日常生活で床に座ったり、荷物を持ち運んだりできるようになりたい。

現在の目標 (短期目標）

・立ち座り動作や屈む動作を安全に行えるようになること
・痛みを伴わずに10分以上の連続歩行が可能になること

ご病歴

70代男性。脊柱管狭窄症による腰痛と下肢のしびれがあり、歩行や長時間の座位が困難。重い物を持つことや床に座る動作も制限されている。コロナ禍以降は外出が減り、フレイルが急激に進行。 退院後のリハビリ機会が十分に得られず、介護施設や通院では満足のいく訓練ができないと感じ、自費訪問リハビリを希望された。

リハビリプログラム

・体幹・下肢筋力強化（スクワット動作、踵上げなど）
・脊柱・股関節周囲の柔軟性改善（ストレッチ、関節モビライゼーション）
・歩行練習（歩行補助具を使用し、徐々に距離を延長）
・立ち座りや屈み動作の反復練習
・生活動作に合わせた環境調整指導（椅子やベッド高さの調整）

リハビリ成果

・腰痛の軽減と歩行距離の改善

初期は2〜3分ごとに休憩が必要だったが、体幹と下肢の強化により10分以上の連続歩行が可能になった。

・立ち座りや屈み動作の安定化

痛みにより制限されていた屈み動作も、体幹の安定と関節可動域改善により徐々に可能となった。

・生活動作の拡大

重い荷物はまだ制限があるが、軽度の買い物袋程度であれば持ち運び可能となり、自宅内外での活動性が広がった。

自主練習

・腹式呼吸と体幹回旋運動
・椅子からの立ち座り反復（10回×3セット）
・踵上げ運動（10回×3セット）
・5分単位での歩行練習5分単位での歩行練習

ご家族への指導

・腰痛が強い時には無理せず手すりや補助具を使用すること
・買い物や外出は急に距離を伸ばさず、段階的に活動を拡大するよう指導
・在宅でのリハビリを継続できるよう、家族も見守りながら一緒に取り組む工夫を提案在宅でのリハビリを継続できるよう、家族も見守りながら一緒に取り組む工夫を提案

ご本人の目標 (長期目標)

腰痛を改善し、仕事や家庭生活に支障なく過ごせるようになりたい。
また、家族と一緒に外出し、趣味の活動に参加できるようになりたい。

現在の目標 (短期目標）

・痛みなく15分以上の立位を維持できるようになること
・床に座る、物を持つなどの日常動作をスムーズに行えるようになること

ご病歴

50代男性。既往に起立性調節障害、ギックリ腰がある。腰痛により長時間の立位や歩行、屈み動作が困難で、重い物を持つことも制限されている。コロナ禍以降に運動機会が減り、体力や筋力の低下によるフレイル傾向が強まった。退院後のリハビリの場が少なく、通院リハビリで十分な改善を感じられなかったため、自費訪問リハビリを依頼された。

リハビリプログラム

・腰部安定化エクササイズ（四つ這い位、腹横筋収縮練習）
・股関節・下肢筋力強化（スクワット動作、足関節運動）
・腰部ストレッチ（ハムストリングス、殿筋、脊柱回旋）
・立ち座り、物の持ち上げ動作の練習（腰を痛めにくいフォーム習得）
・歩行練習（短距離から開始し、徐々に距離を延長）

リハビリ成果

・腰痛の軽減と動作改善

当初は物を持つ・床に座ることが困難であったが、体幹安定化と筋力強化により、日常動作での痛みが軽減した。

・立位保持時間の延長

痛みにより数分しか立てなかったが、訓練を重ねることで15分程度の立位が可能になった。

・活動性の向上

外出時に途中で休憩を挟む必要が減り、家族との外出機会が増加した。

自主練習

・腹式呼吸と体幹安定化トレーニング
・股関節ストレッチ、下肢の筋力運動
・スクワット、椅子からの立ち座り練習
・毎日の歩行練習（5〜10分を目安に段階的に延長）

ご家族への指導

・腰に負担をかけない立ち座りや物の持ち上げ方を指導
・在宅でできるストレッチと体幹運動を共有し、家族も一緒に実施できるよう提案
・症状に波があるため、無理のない範囲での活動を支援するよう助言

ご本人の目標 (長期目標)

立位保持や歩行に伴う腰痛・下肢痛を軽減し、スーパーで30分間買い物ができるようになる。

現在の目標 (短期目標）

体幹機能を再獲得し、下肢筋力を増強することで腰痛や下肢痛を軽減すること

ご病歴

70代女性。2024年9月に腰部脊柱管狭窄症と診断された。同年6月頃より、数分の立位保持や歩行中に腰痛の増悪と下肢の重苦しさを自覚し、座位や臥位で休憩を必要とするようになった。近隣の整形外科に通院するも症状改善が乏しく、自費訪問リハビリを希望された。

リハビリプログラム

・U字型歩行器を用いた安全な歩行練習（脊柱起立筋及び椎間関節への負担軽減）
・ベッド周囲に据え置き型手すりを活用した起立・着座練習
・体幹ストレッチとインナーマッスル再教育（腹横筋・内腹斜筋）
・脊柱の回旋・屈曲伸展運動による可動域改善
・下肢筋力強化運動（起立動作、踵上げ運動など）

リハビリ成果

・環境設定と歩行距離の拡大

U字型歩行器を導入し、脊柱起立筋や椎間関節への負担を軽減。これにより歩行距離を確保し、活動性の低下や廃用を予防した。さらに、ベッド脇に据え置き型手すりを設置し、腰痛や下肢症状が強い際には手すりを使って安全に起立・着座ができるよう支援した。

・腰部脊柱管狭窄症へのアプローチ

体幹筋群が働きやすくなるようストレッチを実施後、腹横筋や内腹斜筋を意識した筋収縮の再学習を行った。腹筋群の低緊張と背筋群の過緊張が緩和され、椎間内圧が安定。腰痛と下肢症状は大きく軽減された。さらに、下肢筋力低下に対して筋力強化運動を追加。歩行はU字型歩行器から開始し、慣れに応じて独歩へ移行。歩行時間は一度に延ばさず、5分ずつ段階的に延長した結果、スーパーでの買い物もカートなしで可能となった。

自主練習

・体幹強化と柔軟性

腹横筋・内腹斜筋を意識した腹式呼吸
無理のない範囲での体幹回旋運動
四つ這い姿勢での脊柱屈曲・伸展運動

・下肢筋力強化

起立・着座を繰り返すトレーニング
立位での踵上げ運動

ご家族への指導

・在宅での運動継続支援

腰部脊柱管狭窄症の症状は日によって変動するため、症状が強い場合には無理をせず、手すりや歩行器を活用して安全に動作を行うよう指導した。 また、体幹ストレッチや腹式呼吸を日常生活に取り入れる方法を説明した。実施したかどうかを記録するチェックシートを作成し継続性を高めた。

・生活動作の工夫

買い物や外出を目標とするため、歩行距離を急に延ばさず段階的に負荷を上げること、休憩を挟みながら活動することを推奨。 家庭内ではベッドや椅子の高さを調整して腰部に負担がかかりにくい環境づくりを提案した。